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第13話 前世の知識を生かした営業相談

last update 최신 업데이트: 2025-10-04 21:47:48
 さて、懐も潤ったし、早速あの方の処へ行ってみよう。

大金が入ったずっしりと重みのあるショルダーバッグを抱えてメインストリートに出ると、タクシー乗り場へと足を向けた――

****

 タクシー乗り場へ向かうと、並んでいる人が1人もいなかった。それとは対照的に隣にある辻馬車乗り場には行列が出来ている。

「ふ~ん……タクシーもバスも走っているのに、やっぱりまだまだタクシーは浸透していないのねぇ……」

ここはタクシー会社の為にも、現在懐が温かいこの私が乗って売り上げに貢献してあげなければ。

私は客待ちで待機しているタクシーに近寄ると運転手に声をかけた。

「すみません、乗せて下さい」

「あ、お客様ですね? どうぞお乗りください!」

タクシー運転手はお客が来てくれたことが余程嬉しかったのか、それとも営業スマイルなのか、笑顔で返事をした―

****

タクシーに乗ること、およそ30分。目的地へ辿り着いた。

「お客様。到着致しましたよ」

タクシー運転手の男性が振り向く。

「ありがとうございます。おいくらですか?」

「8千シリルになります」

「はい、どうぞ」

私は1万シリルを運転手に手渡した。

「ではお待ち下さい。ただいまお釣りを……」

「あ~いいの、いいの。お釣りはチップとして取っておいて」

「え!? な、何ですって! お釣りは2千シリルもあるのですよ!? ほ、本当に宜しいのですか?」

「ええ、いいのよ。だって貴方達歩合制で働いてるんでしょう?」

「はい。その通りですが……」

「いくらバスやタクシーが最近出回って来ても、まだまだ人々は運賃が安い辻馬車を使う人が主流だからね~生活かかってるんでしょう?」

「そうなのですよ! タクシーを利用する人がまだまだ少ないから、花形職業に見えても我らの給料は雀の涙程度しか貰えないんです!」

途端に運転手は営業スマイルが崩れ、素の顔に戻ってしまった。

「うん、分る分る。皆がタクシーを乗らないのは運賃が高いっていうのもあるけど、その良さを知らないからなのよ。辻馬車はすごく揺れてお尻が痛くなるけどタクシーは揺れないし、馬車よりもずっと早く目的地へ着けるし……言う事なしなのにね」

「お客様はまだお若い方なのに、よくお分かりですね? お客様はどうすればタクシー利用客が増えると思いますか?」

いつの間にか私はタクシー運転手の相談相手になって
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